「人体のデッサン技法」終了
※「前半の感想はこちら」

難易度:★★☆☆☆(解説はこれでもかというぐらい親切。入門2冊目ぐらいにオススメ)
満足度:★★★★★(星20個つけたいぐらい)
推薦度:★★★★★(絶対やるべき。スルーしたらものすごく損だと思う本。)
ページ数:p120
値段:¥2100
推定消化時間:3ヶ月程度
2008/01/01から取り組んでいた「人体のデッサン技法」という本をやっと終了しました。全p120の本なので、開始当初は2月末までに終わりたいなぁなんて言ってたんですが、やってみたら1ページ辺りのカット数がハンパなく多くて、結局再設定した3月末という目標にも間に合わず04/17までかかってしまいました。大体1日に1ページちょっとしかやってない計算になりますね。もうちょっと真面目にやったら少なくとも3ヶ月で終われたのではないかと思います。
やってみた感想ですが、もう、心の底からいい本でした。大絶賛。星5点満点評価で星20個つけたいぐらいいい本だった。とにかく懇切丁寧で、微に入り細に入りもれなくきちんと説明してくれるジャックハム先生にもうメロメロです。やりながら「ジャックハム先生結婚してー!!」と何度叫んだ事か知れません。最後ページが終わってしまうのがこんなに名残惜しいとは…毎日ジャックハム先生と遊んだ日々は楽しかったです。
よく、解説本で見本画だけがぽんっと載ってて、「こんな風に描くといいですよ」としか説明がなく、「だからどうやったらこれが描けるのか教えて欲しいんだってば…!!」という思いをする事がありますが、この本に関してはそういう事はありません。上記のような本は、出題と解答だけが載っているようなもので、解き方が書いてないので分からない問題は永遠に解けない…というもどかしさがありますが、ジャックハム先生は違います。ちゃんと、解き方をまず教えてくれます。
この本は最初に比率が出てくるので、「美術の授業だと聞いて出席してみたら数学の授業だった」みたいな感じを受けますが、でも一件堅物っぽいジャックハム先生、意外に生徒のことを良く見てみっちり教えてくれます。マンツーマンで落ちこぼれそうな子にもちゃんと解説してくれるいい先生です。そういう印象を受けました。
この本は定価2100円ですが、私は20万ぐらい払って画塾に通うのに負けないぐらいの実がある本だと思います。何一つとして無駄なカットがありません。この大量のカット数をこれでもかっ!と120pにつめこんでくださったジャックハム先生に心から感謝を。
この本をやる前と後の違いですが、まず、なんとなく曖昧に描いていた体の事を一通りやったのでよく分かるようになりました。自分で描いたものを見て、「なんかどっかおかしいんだけどど」と思った時にこれまではどこをどうチェックしたら間違いが見つけられるのか分からなかったのですが、この本はチェックポイントを事細かにあげているので、この本をやった後は自分で採点できる部分が増えました。たとえば「バランスがおかしい」とか「重心がおかしい」とか目についた時に、この本を開けばチェック項目が分かります。
この本の前に「人を描くのって楽しいね」という本もやっており、こちらも大変に良い本だったのですが、こちらは「人体のデッサン技法」に比べると大分入門編、という印象です。
「人を描くのって楽しいね」では丸と棒で描く棒人間→コンニャクがき(立方体や球、筒を組み合わせたラフの取り方)→色んなポーズを描いてみよう、という感じのアプローチなのですが、これだけでは各パーツの比率まで取り上げていないので、見本の無いポーズを自分で考えて描く時に「あれ、ここってどうなるの?」と分からなくなる部分があります。できるだけやさしくかみ砕いた本なので、絵を描き始める人にアプローチを教えるという用途は十分に満たしているのですが、「言われたとおりにやっても上手に描けないんだけど…」とつまづいた時にそれ以上どこをどう直していいのかまでは分かりません。
「人体のデッサン技法」はその点各パーツの比率や構造についてしっかり抑えてあるので、分からないときに教科書的に何度でも見直して確認することができると思います。一通り模写を終えましたが、この本は今後も分からない部分がでてきたら何度も辞書を引くようにめくって見直して確認するのに使える本だと思いました。一度やったらもう手放していいような技法書もありますが、これはずっと手元に置いておいてもいい値打ちある1冊だと思います。
全カット模写しましたが、鉛筆画、ペン画、絵筆画などが例として出てくるので、それに合わせて色々な画材を使用しました。鉛筆は最初3Bだけでやっていたのですが途中でSTEADLER社の6本セットを買ったので、その後はHB~8Bまで織り交ぜて使用しました。8Bまではいかなくても、一本太めの濃い鉛筆があると能率が上がると思います(鉛筆で影を塗るタイプの例が多いので)
ジャックハム先生はこの本の他にも「動物の描き方」や「人物漫画の描き方」、「風景画の描き方(絶版?)」などという本を描かれているようなので、いつかこちらもやってみたいと思いました。
ちなみに、この本で紙使用量は471枚目になりました(329枚目からスタート、B5がほとんど)。30秒ドローイングや5分スケッチ、デジタルの枚数は入れていません。
今日からは「マンガの顔の描き方」に取りかかろうと思います。こちらは全p80で、1ページあたりのカット数もさほど多くはなく、全て顔のみなので比較的早くできると思います。1ヶ月以内に終わらせられると良いのですが。
Posted: 4 月 18th, 2008 under 参考書.
Tags: ジャック・ハム, 人体のデッサン技法, 感想
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Comments
Comment from 774
Time 2008 年 4 月 18 日 at 10:03 PM
参考に本の中身ほんの数箇所だけうpしてくださると嬉しいw
Comment from Marzzuo
Time 2008 年 4 月 19 日 at 2:02 AM
初めまして、Marzzuoと申します。
「人体のデッサン技法」完了、おめでとうございます。
全カットは、すごいですねー!
私も実はむくはらさんのページをはじめ
いろんなところでとりあげられていたので
「人体のデッサン技法」購入、
カットを端折りながら模写しながら
勉強しはじめたところなのですが
的確なカット、解説が豊富でいいですね!
基本を押さえるにはもってこいだと感じてます。
Comment from むくはら
Time 2008 年 4 月 19 日 at 9:07 AM
>takoさん
ありがとうございます!私も去年まではその口でした(^^;)「人体のデッサン技法」も実は購入自体は数年前で。これじゃいかんっとやっと思い立ってやり始めたのが去年です。うちにはまた積んである解説本が10冊近くはあるので順番に片付けていきたいです。
4,5冊やっておられる時点でtakoさんの方がやってはりますよ(笑)私まだこれ2冊目ですから;
>774さん
本の内容画像あげるのがいいのか分からないので、参考になりそうなリンクを。同じく練習blogの「修行場」さんで人体のデッサン技法されてる画像があがってますので参考になると思います。
http://rirakkumarow.blog20.fc2.com/?tag=%BF%CD%C2%CE%A4%CE%A5%C7%A5%C3%A5%B5%A5%F3%B5%BB%CB%A1
あと、ニコニコ動画で、この本の最初の方に載っている方法で顔を描く様子を公開されている方がいらっしゃいます。
http://www.nicovideo.jp/watch/nm2565377
>Marzzuoさん
先日はリンク失礼しました。コメントありがとうございます!せっかく良い見本があるのに描かないのはもったいないかなと思って全部描く事を心がけています。1点でも多く描けるのは喜びだと思わないとな、と思いまして。普通に練習してても、良い模写対象を探すのって結構大変ですし、せっかく本の中に用意されてるものを使わない手はないかなと。
この本は、本当に全力でお薦めできる良書だと思います。Amazonの評価も軒並み高いですし。上級者に必要なスキルを初級者にも分かる言葉で説明してくれるジャックハム先生には大感謝です。
Comment from Marzzuo
Time 2008 年 4 月 19 日 at 1:35 PM
あ、こちらこそリンクすみません!
よく拝見させていただいていたもので…
リンク貼っていただいたようで、恐縮です。<(_ _ )>
Comment from むくはら
Time 2008 年 4 月 20 日 at 10:00 AM
もう1つ追記
もーPさんのblogでも書評されてました。こちらでは画像拝見できます。
http://mousoup.blog119.fc2.com/blog-entry-102.html
>Murzzuoさん
こちらこそ、ありがとうございました!
…っていうかてっきりご挨拶済みの気がしてましたがまだでしたすみませんm(__)m;;;





Comment from tako
Time 2008 年 4 月 18 日 at 9:45 PM
おめでとうございます!
自分も見習わなければ・・
買ったはいいがというのが多いのでw
本を全部描くと言うのは
大分前に4,5冊やったのを最後にやってないですよ・・
やはり見るだけじゃ駄目ですね。